寒記亭日記

日々の事を色々

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見

 今月からドラマ化作品も始まったマンガを紹介したい。

 

「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」は、これまで様々な取り上げ方をされてきた「医療分野」のマンガである。古くは手塚治虫の「ブラックジャック」があった。天才的外科医だが無免許医ブラックジャックは、その天才的な腕によって多くの患者を救う。

ブラックジャックによろしく」は研修医を主人公として医療界の問題を提起する作品であったと思う。

この二作品に共通するのは、主人公が既存の医療の「外側」にいることだろうか。彼らは主流である医者の外側にいる。しかし、一方で完全な部外者ではない。

 

さて、フラジャイルの主人公は誰だろうか。題名にもなっている岸京一郎をひとまずは主人公としよう。彼は病理医である―病理医が何かは私が説明せずとも検索すればわかるだろう。

彼は患者を持たない。彼が見るのは細胞であり、あるいは数値データである。そんな彼は極めて変人、しかし極めて有能。彼は原理原則を決して諦めない。臨床医、救急救命医、製薬企業、医療システムに対してもその病根を見据えている。

 

さて、この作品を読んでいてふと思い出した事件がある。ソリブジン薬害事件がそれである。もし、その場にこういった「医者」が一人でもいたならば・・・